成長する子供が使う、おすすめの椅子は?
うちには6才になる双子の女の子がいます。
子供がいる家の場合、テーブルで食事をする時など必要になってくるのが子供用の椅子です。
そして成長とともに椅子をどうするかという問題が出てきます。
食事に使うテーブルの方は高さが決まっているので、座面で高さを調節することになる。
そうなると子供の場合は成長とともに座面と足置きの高さを変更しないといけなくなります。
これに対応した椅子には色々とありますが、有名な椅子にトリップトラップなどがあります。
座面と足置きの高さを変えられるタイプの椅子です。
このタイプは10歳になる長女が使っていて、かれこれ5年以上使っているかと思います。
現在も問題なく使えていて成長に合わせて高さを変更して使ってきました。
この椅子はいい椅子なんですがひとつ問題があって・・、サイズが少し大きいのです。
その為、我が家のテーブルでは双子用に2台並べて使うのは難しいのです。
(また、後ろに飛び出た足部分によく小指をぶつけるという恐ろしい欠点もあります・・)
そこで作ったのがこのベンチタイプの椅子と足置きです。
今回は、DIYだからこそできる子供の成長に合わせたベンチのご紹介です。
図面はこちらからダウンロードできます
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使用ビスは角材の接合には長さ55㎜、座面の取付には40㎜を使用しました。
スツールの作り方を応用したベンチですので、詳しい作り方を知りたい場合はスツール作りの記事を確認してください。
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木工DIYの基本が詰まったスツール 実用性も高く初めてのDIYにおすすめ 前編
DIYだからこそ出来る椅子の調整方法
なんてことはない、スツールを横に伸ばしたシンプルなものです。
さて、これで高さの調整をいったいどうするのでしょう。
成長に合わせて対応できる何かいい設計がないかと悩んでいました。
座面や足置きは成長に合わせて低くしていく必要があります。
答えはシンプルでした。
「なら足を切って低くしていけばいいやん」とDIYヤーらしい発想に至りました。
という事で、このベンチは足を切って短くし、高さを調整していきます。
もちろん切ってしまえば後戻りはできません。
しかし最終的には大人が座れる高さに調整されますので、その後は大人でも使い続ける事ができます。
また、使っていない時はベンチの中に足置きが収納されるのでスペースを取らないという利点もあります。
頑張れば半日で作ることも可能で、材料は角材と野地板。
使用可能年数は「大人になってもOK」という、高コスパの調整ベンチです。
ちなみに3才から使える高さで作って現在の6才までで1度も調整はしていませんでした。
先日娘が「膝がテーブルに当たって痛いねん」と苦情があり気付き、今回初めて足置きの高さのみ調整が必要になりました。(3年はちょっとひどい、すいません)
足を切って調整する
足を短くするには墨線をぐるりと一周書いて、作業台に固定して手ノコで切っていきます。
出来上がっている作品の足を正確に切るというのは少し難しいものですが、墨線から大きくずれなければ問題ありません。
角材のカットの方法はこちらの記事で紹介しています
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フリーハンドで木材を切る方法。3タイプの切り方を知っておくと便利
なお切った後にガタつきが出てしまっても大丈夫。
フェルトシールを貼ればガタつきが抑えられます。
足置きの高さ調整後はこのような感じになりました。
足裏が自然に付くような高さに合わせるのが理想です。
(ちなみにこの写真の足置きは補強の貫の部分の設計が悪いです。
次に短くすると貫部分が無くなるので上に付け替えないといけません。
貫は座面から10センチほど下くらいに付けるのがいいと思います。)
背もたれが無いので座ったり下りたりがしやすい
この椅子の場合、椅子へ座るときに背もたれがないので、後ろからさっと乗り座ることができます。
これはけっこう重要で、子供は意味不明に椅子から降りたり座ったりを繰り返す習性があります。
降りる時も身体をくるりと後ろに回転させて降りれるので便利です。
また背もたれが無いので、身体を後ろに預けてしまい姿勢が悪くなることもありません。
背もたれがない方が腹筋や体幹を鍛えることができるとの研究結果もあるそうです。
それと足置きですが、これくらいの高さの台はキッチンにひとつあれば非常に重宝します。
うちは子供たちがキッチンのシンクで口をゆすぐ時があり、背丈が足りないので必ずこの足置きを使います。
大人も高い場所の物を取る時によく使っています。
まとめ
今回は子供の身体の成長に合わせて、サイズを調整できる椅子をご紹介しました。
実際に3年ほど使ってみて仕様には問題なく、子供達の日常に溶け込んだ、無くてはならない椅子になっています。
市販の調整可能な子供椅子は、ネジなどで座面と足置きの高さを変えて身体に合わせるタイプのものがあり、これらも便利でよく考えられてあります。
しかし、我が家のように置くスペースの問題や自由度の高い椅子が必要な場合は、今回紹介した椅子と足置きの組み合わせが役立つのではないでしょうか。
比較的に作りやすいので挑戦してみてくださいね。