なぜ墨線は正確に引かないといけない?
木工DIYで部材を必要な長さに切る時や木材の接合部分の位置を決める線を墨線と言います。
墨線が無いとどこに合わせて加工すればいいのかわかりません。
墨線を引くときのポイントは、書いた墨線の寸法誤差が出ないようにする事です。
誤差がそれぞれの部材で出てしまうと、組立て時に位置が合わず組めなくなったり仕上がりが悪くなったりしてしまいます。
墨線を引くのは単純な作業ですが、基本を知っておく事で寸法の誤差が出にくくなります。
という訳で、この記事では墨線の基本の引き方を説明していきます。
墨線を引く為の道具
墨線を引く為の基本の道具の説明です。
- 鉛筆
- スコヤまたは直角定規
- メジャー
正確に線や印を書く為に鉛筆の先は細く削っておきます。
太い線よりも細い線を書いたほうが寸法の誤差が出にくくなります。
シャーペンでも大丈夫ですが細い芯は折れやすいので、力を入れすぎないように書く必要があります。
鉛筆は写真のようにカッターで平らに削る事で折れにくくなるのでおすすめです。
定規は直角定規でも大丈夫ですが、直角の線を引く事に特化したスコヤがあると非常に作業がしやすいです。
スコヤは基準面に段差があり木材に沿わせやすい構造の為、安定して線が引けます。
上下に段差があるのでどちら側でも使えます。
墨線の引き方
メジャーを使って墨線を引く寸法に印を付ける。
今回は100㎜に印を付けてみます。
メモリ線の中心に引くイメージで線を引く。
あくまでイメージです。
実際のDIY家具ではそこまで厳密にする必要はありませんが、基本を意識しておく事は大切です。
次に、スコヤの基準面を木材にしっかりと沿わせて、メモリの付いた定規部分を印に合わせて上を通るように線を引きます。(直角定規を使っても手順は同じ)
複数の部材に墨線を引く場合
複数の木材の同じ位置に墨線を引く場合は、一本目の印を基準にしてまとめて同時に線を引きましょう。
この作業のメリットは初めの印が基準となるので、全ての寸法位置が同じになる事です。
一本ずつ計って墨線を引くと誤差も出やすいし何より手間がかかってしまいます。
線引きの際は、部材の端がきちんと揃っているか確認しましょう。
部材の端を定規に当てて押し付ける事で端が揃います。
墨線を引く時に手で挟み込むように押さえると、部材同士がずれにくくなります。
まとめ
墨線引きは最終の仕上がりに影響が出る重要な加工です。
シンプルな作業ですが慎重に行う事で後の組立てや調整がやりやすくなります。
ポイントを押さえて墨線引きをマスターしてくださいね。
ポイント
- 鉛筆は先を削って細い線が引けるようにしておく。
- 寸法値に印を付ける時はメモリの中心を意識する。
- 線を引く時はスコヤの基準面を木材にしっかり沿わせる。
- 複数の部材の同じ位置に墨線を引く場合は、まとめていっぺんに引く。
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