まずはコレ!初心者におすすめの木工作業台(ワークベンチ)の簡単な作り方

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木工DIYに必要な道具の中で、最も重要と言えるのが作業台(ワークベンチ)だと思います。

使いやすい作業台があると出来上がる作品の仕上がりも良くなり、作業効率も上がります。
木材をクランプで作業台にしっかり固定して作業すると、こんなにも加工が楽になるのだときっと驚くと思います。
そして作業台のない木工DIYは考えられなく事でしょう。


そんな木工DIYに必須の作業台ですが、いったいどんなものを選べばいいでしょうか?

この記事では初心者向けの、簡易的でありながら使い勝手のいい作業台を、簡単に作る方法をご紹介いたします。

  • 自分に必要な作業台がどんなものか分からない
  • 作業台のサイズはどのくらいがいい?
  • 作業台を置いておけるスペースがない

このような疑問にもお答えしていきたいと思います。

市販のワークベンチを使った簡易作業台から始めてみよう

この記事でおすすめする簡易ワークベンチは、いたってシンプルです。
市販のワークベンチに合板で作った天板を取り付ける」という方法です。


市販のワークベンチとはこのようなものです。

市販のワークベンチ


ワークベンチはたいていのホームセンターに3000円前後で売っているかと思います。
もちろんそのままでも使えますが、元の天板が小さいので拡張して使いやすくします。

拡張方法は合板を数枚重ねた天板を作って取り付けるだけ。

拡張する天板はワークベンチの挟み込む機能を使っているので簡単に脱着可能。

クランプ機能を使いたい時や収納の際には取り外せて便利です。

拡張したワークベンチ
天板を拡張した簡易ワークベンチ

おすすめの簡易作業台ですが、まずは使いやすい作業台について考えてみます。

自分に合った作業台ってどんなもの?

基本的に木工作業台の役目は部材を安定して加工しやすくしてくれる台です。
これが大前提で、あとは天板のサイズが自分の作りたい物の大きさに合っていてばOKです。

作りたい物が大きければ加工する部材も大きくなります。
その為、大きな物を作る場合は大きな天板の作業台が必要になります。

今回の簡易作業台は天板サイズが約900mm×600mmなので、ベットやソファーのような大きな物には不向きですが小物や椅子、小型のローテーブルなどは製作可能です。

少し小ぶりな作業台ではありますが、設置スペースの制約や取り回しやすさを考えると丁度良い大きさではないでしょうか。

使わない時は収納できる

ほとんどの市販のワークベンチは、折りたたんでコンパクトに収納できるようになっています。
その為、使わない時は天板を外して収納する事ができます。

常に作業台を置いておけるスペースがあれば収納する必要はありませんが、一部屋を常に作業部屋として使える環境は、なかなか少ないのが現実であります。

この収納機能は非常に助かる要素となります。

簡易ワークベンチの作り方

動画で確認したい場合はこちらもあります。
        ↓↓↓

それでは材料の確認です。

ホームセンター とダイソーで揃えました。

  • 簡易ワークベンチ 
  • 天板用合板 900×1800ミリ 厚み11ミリ(3等分してもらう)
  • 赤松材 長さ600×幅40ミリ 厚み16ミリ 
  • ワッシャー M5×16 厚み1.5ミリ
  • ステンレス取付金具 50ミリ  6枚
  • コースレッド木工用全ネジ 32ミリ
  • 木ネジ 金具取付用 20ミリ程度
ワークベンチの部材


塗装する場合は木材専用のペンキや着色材を使ってもOKです。
私は絵の具で着色して植物油でコーティングしましたが、塗装は好みで行ってください。

ホームセンターで900×1800ミリの合板を3等分してもらい、約900×600ミリを3枚用意します。
この3枚を重ねて32ミリのコースレッドで固定します。

天板を3枚



合板を貼り付け


クランプで固定しておくとズレずにビス止めできます。
横幅方向に5カ所と縦方向に3カ所ビス止めしましたが、全体的に均等に止めればOKです。

合板の角を240番程度のサンドペーパーで丸くします。

天板の角を丸く
    木片にサンドペーパーを巻くと使いやすい

次に合板の中央にワークベンチを配置します。

天板固定用枠
     角材は木工用接着剤を付けてからビス止め
固定用枠の取付


持ち上げた時などに拡張天板が外れないように、金具を取り付けます。
下の画像のように取り付けますが、このままでは角材とワークベンチに少し段差があります。

金具取付



その為ワッシャーを挟んで調節します。2枚使いました。

ワッシャーをスペーサーに


これでビス止めします。

金具取付


両サイドに3個ずつ取り付けます。

天板脱着



ワークベンチをいっぱいに開くと拡張天板がしっかり固定されます。

天板脱着2


さて、これで天板を拡張した簡易作業台は完成です。

後は好みで着色をするのも愛着が出ておすすめです。
私は絵の具で着色してオイルで仕上げました。

簡易ワークベンチ完成
        出来上がり

まとめ

いかがだったでしょうか。
作業工程はシンプルで比較的簡単に作れるかと思います。

天板サイズは自由に変更可能ですが、あまり大きいと不安定になるので横幅は900ミリ程度がいいです。
今回、拡張天板は合板を3枚使っていますがちょっと重すぎるかもしれません。
厚みがあるとずっしりして安定感はありますが、取り回しの際に軽いほうが良いという場合は2枚でもいいかと思います。

また、脚の前後に板をひいてその上に工具などの重さのあるものを置いてやると、重心がしっかりして安定します。
(ただ収納の際は置いたものも片づけないといけないのでちょっと手間)

最後に気を付けてほしい事があります。

私は収納の際に「拡張天板を取り付けたままでも、まぁ大丈夫でしょー」と横着をして折りたたもうとしたところ、天板の重みで弾みがついて一気にワークベンチの足部分が折りたたまれたのです。
その際に人差し指が、金具の開閉部分に挟まってしまいました。

天板が重いし片手が使えないし元に戻せないしで、数分間脱出できない地獄のような時間が流れました・・。
何とか脱出できた時には額からは脂汗が流れ、指は見た事ないくらいぺちゃんこになっていました。

私のようなマヌケなことにならないように、収納の際は必ず拡張天板を取り外してから折りたたむよう切にお願いいたします。

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