手順の確認から!家具製作の重要な6ステップ

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もの作りをしたいと思う時、まず作りたいものはイメージとしてあるのです。
そして意気込んで作業台の前に立ってから、どうすればいいのか分からず手が止まる。
する事は何となく分かってはいるのですが、手が止まる。

家具DIYを始めた頃、いつも私はこうでした。
そして何となく揃えた部材達は、家具の形になる事なく放置される事がよくありました。

そんな事があってその後、家具作りをきちんと学んで家具DIYを20年近くコツコツ続けてきました。
すると家具のDIYは完成までの流れを頭に入れておく事が重要で、製作前にそれらを確認する事が大切だと気付かされたのです。

家具DIYを挫折せず楽しためにも、この記事では「完成までの工程を知る為の6つのステップ」を分かりやすく説明していきます。

大工さんがよく言う格言で「段取り八分」というのがあります。
家具の製作でも準備工程が8割というのはある程度本当で、組み上げのような工程が残りの2割というのは間違いではありません。
この準備工程をきちんと把握して行えば、家具DIYの完成度は非常に高くなります。

これを読めば作業台の前でフリーズしてしまう心配はなくなります!


この記事はDIYを製作する環境が整った状態を前提に説明しています。

場所や道具の準備がまだという方は、こちらの記事も参考にしてください。
↓↓↓
木工DIYの作業スペースはどうすればいい?3つの課題と対策を考える


6ステップ

1 作りたいものを決める

当たり前ではありますが、作りたいものが決まっていないと準備はできません。

まずは作りたいものを決めましょう。

家具DIY初心者の場合、ここで大切なことは作りたいものがシンプルで図面が用意できるかということです。

慣れている人は自分でオリジナルの家具を考えるのもいいと思います。

しかし、初めは作りがシンプルなスツールや小型のテーブルなどがおすすめです。

スツール

何から作っていいのか決まらない!という場合はこちらの記事でスツールの作り方を紹介していますので参考にしてください。図面もダウンロードできます。
↓↓↓
木工DIYの基本が詰まったスツール 実用性も高く初めてのDIYにおすすめ 前編

2 図面を用意する

自分で設計して図面を作るというのは、なかなか難しいものです。

まずは自分の作りたいものの作り方や図面を本やネットで調べましょう。

ネットや本から作るものを選ぶ際のポイントは以下となります。

・作りがシンプル

複雑な加工をせずに作れるかを確認してください。

家具DIYは直角以外の角度が設計に入ると極端に難易度が上がります。接合面などを直角で設計してあるものを出来るだけ選びましょう。

・使われる部材が調達しやすい

専門の材木店でしか手に入らないような木材で設計された家具の場合、木材の厚みや幅を揃えるのが難しく調達も大変です。

そのため木材は、ホームセンターで調達できる規格サイズで設計されているものを選びましょう。

近隣のホームセンターにある木材の種類は、ある程度把握しておくのがいいでしょう。

上記を満たした作り方や寸法を説明してあるものが見つかれば、指定してあるサイズそのままで作ってみる事をおすすめします。

慣れてくると自分で設計したものも作れるようになってきますので、まずは場数を踏んでいきましょう。

3 部材を調達する

図面を見て必要な材料をホームセンターなどで購入する。

ホームセンターで売られている木材は、同じ太さのものであれば長いものの方が割安になります。

短い木材を何本も買うより長いものをカットして使う方がお得な場合が多いので、必要な寸法が何本いるかを事前に計算しておくといいでしょう。

合板などの大きな部材の場合はホームセンターの木材カットサービスを利用しましょう。
正確に寸法通りに切ることが出来、直角や直線もきれいに出してくれます。
(料金の相場は1カットにつき、30~50円程度です。)

4 墨付け・加工

・墨付け

組立てをする前にしなければならない準備が墨付けです。

墨付けとはカットや接合部分、ビスを打つ場所に線や印を付ける事です。

墨付けの際に注意する事は、寸法や部材を間違えて付けてしまわないように、確認を2回以上する事です。

よくある間違いは桁を勘違いしてしまうことです。
1100ミリを1010ミリといった具合で線を引いてしまったりします。(私もいまだにやります・・)

墨付け方法を詳しく書いた記事はこちらです
↓↓↓
木工DIYの基本テクニック 墨線を引く

・加工

図面と墨付けをもとに部材のカットやビスの下穴開けなど、必要な加工を行います。

木材を切ったり穴を開けると、もとには戻りません。しつこいようですが加工の前には再度墨付けの間違いがないかを確認しましょう。

間違って部材を再調達しなくてはならないような手間を考えると、ここでの確認は大切です。

木材の詳しいカット方法はこちらの記事で説明しています
↓↓↓
フリーハンドで木材を切る方法。3タイプの切り方を知っておくと便利

木材を直角に切る為の治具の作り方動画はこちらです
↓↓↓

加工が終われば木材の角をサンドペーパーなどで丸くして触った時の肌辺りをやわらかくします。
これを「面取」りといいます。
面取り後は木材の面の部分をサンドペーパーで均一にしていきます。
この工程で毛羽やザラつきがなくなり表面がきれいになります。

ここまでが準備段階です。この工程までをしっかり行う事で後の組立てをスムーズに進める事ができます。

5 組立て

いよいよ家具DIYで最も楽しい工程(個人的に)、「組立て」作業です。
ちなみに玩具のプラモデルは、組立て工程から行えるように設計せれていますよね。

組立て時の注意点はここでも部材の間違いに気を付けることです。(部材は同じ寸法でも右と左で墨付けが違ってきます。)
思い込みで間違いに気付かないこともあるので要注意です。

組み立ての際におすすめの接合方法は、こちらの記事で詳しく説明しています。
↓↓↓
木工DIYの基本テクニック 木材の接合は「ビス+接着剤」が最強

6 着色・仕上げ塗装 

・着色

着色は好みで行います。
木のそのままの色合いを出したい場合は無着色でいいでしょう。

着色剤は色々とありますが大きく分けて水性と油性が挙げられます。

水性は臭いが少なく室内でも使いやすですが、油性のものに比べると色が落ちやすい傾向があります。
油性は色落ちしにくいですが臭いが強く、作業が辛くなりがちです。

私は油性の臭いが苦手なので、着色をする場合は水性のものか自然由来の着色を好んで使用しています。

・仕上げ塗装

仕上げ塗装は木材の表面に塗膜を作って、汚れやキズから保護する目的で行います。
また、木材が濡れ色になって木目や色味が強調され、仕上がりの雰囲気が良くなります。


仕上げ塗装にはニスや植物オイルを使ったりしますが、塗装剤の種類はさまざまです。
私のおすすめは植物オイルを使ったオイルフィニッシュです。この方法は手軽に行えることがメリットで、失敗しにくく初心者にも最適な方法です。


まとめ

6つのステップで説明してきましたが、最も重要な準備段階が1~4のステップです。
この1~4のステップを把握しておけば、思考停止で手が止まってしまうことは無くなります。


あとの 5(組立て)と6(着色・塗装)のステップは楽しく仕上げていけばいいのです。

いきなり作り始めてしまうと、どうしても手が止まって考え込んでしまう時間が多くなります。
そんな時は製作を始める前に6つのステップを把握することで、製作時の悩みやストレスを無くして楽しんでDIYを行えるようになると思います。

参考にしていただければと思います。
それでは失礼しますっ。

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