自分で作った物を誰かにプレゼントするなんて事は、特別な技術やセンスがないと難しい。
しかも喜んでもらえるものとなればさらにハードルが上がる。
そんなふうに思われるかもしれません。
しかし、作りやすく仕上がりもシンプルで使いやすい。
そんなバターナイフなら贈った人にも喜んでもらえるのではないでしょうか。
![ケヤキバターナイフ ケヤキとヒノキ](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN4014-edited.jpg)
「削り出し」までを説明している前編はこちらです
作って贈る 誰かに喜んでもらう為のDIYをバターナイフで始めよう 前編
![](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN3794-1-edited.jpg)
サンドペーパーで表面を成型する
後編はサンドペーパーで表面をきれいにならして、オイルを塗るという工程です。
表面の形が滑らかになっていく楽しい工程です。
サンドペーパーは240番の荒い番手から使っていきます。
番号が小さい方が荒く、数字が大きくなるほど目が細かくなります。
初めは形を整える為にしっかりペーパーを当てて削っていきます。
削る時は赤い矢印の繊維方向にペーパーを動かします。
この時も刃の部分はセンターを意識しながら削ると仕上がりがきれいになります。
![繊維方向に削る ペーパー掛け繊維方向](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN3879-edited.jpg)
刃の部分はラインがセンターになるように確認しながら削ります。
![刃先部分を削る 刃先部分](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN3922-edited.jpg)
背中部分や持ち手側も同様にペーパーを掛けていきます。
![](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN3881-edited.jpg)
でこぼこが無くなり表面がある程度仕上がったら、ペーパーを600番に変えてさらに表面を滑らかにしましょう。
![細かいペーパーで削る 600番で削る](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN3931-edited.jpg)
600番で削る事でかなりすべすべになります。
![表面が整う 表面が整う](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN3933-edited.jpg)
水引きをする
ここがポイント。
表面を水で濡らしてから乾いた布で拭き上げ、乾かします。
これを水引きといいます。
![水をかけて水引きする 水引き](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN7562-edited.jpg)
乾かすときれいに見えていた表面の、隠れた毛羽を立たせる事ができます。
立った毛羽を再度600番できれいにして、その後1000番のペーパーを使って最終仕上げをします。
![毛羽が立つ 毛羽が立つ](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN75601-edited.jpg)
1000番のペーパーをしっかり掛けることで、木の表面は信じられないくらい滑らかになります。
この滑らかさと言ったらそれはもう、いつまでもスリスリと触っていたいほどです。
![表面がすべすべになる 表面がすべすべになる](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN3926-edited.jpg)
木はこんなに美しくなるものなんだと、ちょっと感動してしまいます。
![光沢が出るほどにすべすべ 光沢が出るほどにすべすべ](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN3948-edited.jpg)
オイル塗装をする
仕上げの植物オイルは乾性油であれば問題ないですが、食用で身近なものでは荏油、クルミ油、紅花油あたりが良いかと思います。
バターナイフに使う量は少しでいいので、今回はクルミを潰して直接塗りこんでいきます。
![食用クルミ 食用クルミ](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN3995-edited.jpg)
お茶パックに入れてスプーンなどで潰します。
![不織布に入れて潰す 不織布に入れて潰す](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN3999-edited.jpg)
潰すと油分がにじみ出てきます。
![クルミ油がにじみ出る クルミ油がにじみ出る](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN4000-edited.jpg)
これをまんべんなく塗り込んでいきます。
油分が木の表面に付くと、きれいな濡れ色になって木目も強調されます。
しっかり塗り込んだ後は、きれいな布で余分な油を拭き取っておきましょう。
![クルミ油を塗り込む クルミ油を塗り込む](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN4006-edited.jpg)
完成です。
![木目が強調される 木目が強調される](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN4013-edited.jpg)
封筒も自作してみよう
おまけですが、バターナイフを入れるぴったりサイズの封筒自作はいかがでしょうか。
![封筒自作 封筒自作](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN7629-1.jpg)
せっかくプレゼントするなら封筒も自作してみるのもいいと思います。
封筒に入れるだけでなんだか雰囲気が出て、誰かにプレゼントしたくなってきます。
テンプレートを使えば作るのも簡単なので、よければ使ってください。
まずはテンプレートを印刷します。
![展開図をプリントアウト 展開図をプリントアウト](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN7622-1.jpg)
今回はクラフト紙を使いました。
最近は100円ショップにも置いてあるのでおすすめです。
封筒展開図の淵をカッターやハサミで切り抜きます。
![展開図の切り抜き 展開図の切り抜き](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN7623-edited.jpg)
折り線で曲げやすいように定規などで線をなぞっておくと綺麗に作れます。
![かたを付ける かたを付ける](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN7626-edited.jpg)
画像の赤い部分にのり付けして折りたたんで貼り付けます。
![貼り合せ部分にのりを塗る のりを塗る](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN7628-edited.jpg)
出来上がりです。
![自作封筒完成 自作封筒完成](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN7637-edited.jpg)
後は渡すだけ。
![後は入れてプレゼント 後は入れてプレゼント](https://midorinokagu.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSCN7635-edited.jpg)
誰かをちょっとだけ感動させよう
初めて作る時は少し難しく思うかもしれませんが、2本、3本と作るうちにどんどん上達していくと思います。
そして後は封筒に入れてあの人へ、ちょっとしたお礼に渡してみましょう。
きっと喜んでもらえると思います。
今回はバターナイフでしたが、形状を少し変えるとペーパーナイフも作れます。
日常でバターナイフを使わない人にはペーパーナイフを贈るのもいいですよね。
色々な応用も出来る小物の木工DIY、ぜひ挑戦してみてくださいね。