自分で作った物を誰かにプレゼントするなんて事は、特別な技術やセンスがないと難しい。
しかも喜んでもらえるものとなればさらにハードルが上がる。
そんなふうに思われるかもしれません。
しかし、作りやすく仕上がりもシンプルで使いやすい。
そんなバターナイフなら贈った人にも喜んでもらえるのではないでしょうか。
「削り出し」までを説明している前編はこちらです
作って贈る 誰かに喜んでもらう為のDIYをバターナイフで始めよう 前編
サンドペーパーで表面を成型する
後編はサンドペーパーで表面をきれいにならして、オイルを塗るという工程です。
表面の形が滑らかになっていく楽しい工程です。
サンドペーパーは240番の荒い番手から使っていきます。
番号が小さい方が荒く、数字が大きくなるほど目が細かくなります。
初めは形を整える為にしっかりペーパーを当てて削っていきます。
削る時は赤い矢印の繊維方向にペーパーを動かします。
この時も刃の部分はセンターを意識しながら削ると仕上がりがきれいになります。
刃の部分はラインがセンターになるように確認しながら削ります。
背中部分や持ち手側も同様にペーパーを掛けていきます。
でこぼこが無くなり表面がある程度仕上がったら、ペーパーを600番に変えてさらに表面を滑らかにしましょう。
600番で削る事でかなりすべすべになります。
水引きをする
ここがポイント。
表面を水で濡らしてから乾いた布で拭き上げ、乾かします。
これを水引きといいます。
乾かすときれいに見えていた表面の、隠れた毛羽を立たせる事ができます。
立った毛羽を再度600番できれいにして、その後1000番のペーパーを使って最終仕上げをします。
1000番のペーパーをしっかり掛けることで、木の表面は信じられないくらい滑らかになります。
この滑らかさと言ったらそれはもう、いつまでもスリスリと触っていたいほどです。
木はこんなに美しくなるものなんだと、ちょっと感動してしまいます。
オイル塗装をする
仕上げの植物オイルは乾性油であれば問題ないですが、食用で身近なものでは荏油、クルミ油、紅花油あたりが良いかと思います。
バターナイフに使う量は少しでいいので、今回はクルミを潰して直接塗りこんでいきます。
お茶パックに入れてスプーンなどで潰します。
潰すと油分がにじみ出てきます。
これをまんべんなく塗り込んでいきます。
油分が木の表面に付くと、きれいな濡れ色になって木目も強調されます。
しっかり塗り込んだ後は、きれいな布で余分な油を拭き取っておきましょう。
完成です。
封筒も自作してみよう
おまけですが、バターナイフを入れるぴったりサイズの封筒自作はいかがでしょうか。
せっかくプレゼントするなら封筒も自作してみるのもいいと思います。
封筒に入れるだけでなんだか雰囲気が出て、誰かにプレゼントしたくなってきます。
テンプレートを使えば作るのも簡単なので、よければ使ってください。
まずはテンプレートを印刷します。
今回はクラフト紙を使いました。
最近は100円ショップにも置いてあるのでおすすめです。
封筒展開図の淵をカッターやハサミで切り抜きます。
折り線で曲げやすいように定規などで線をなぞっておくと綺麗に作れます。
画像の赤い部分にのり付けして折りたたんで貼り付けます。
出来上がりです。
後は渡すだけ。
誰かをちょっとだけ感動させよう
初めて作る時は少し難しく思うかもしれませんが、2本、3本と作るうちにどんどん上達していくと思います。
そして後は封筒に入れてあの人へ、ちょっとしたお礼に渡してみましょう。
きっと喜んでもらえると思います。
今回はバターナイフでしたが、形状を少し変えるとペーパーナイフも作れます。
日常でバターナイフを使わない人にはペーパーナイフを贈るのもいいですよね。
色々な応用も出来る小物の木工DIY、ぜひ挑戦してみてくださいね。